WOO AUDIO WA8 eclipseを徹底レビュー【真空管アンプの極み】

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WOO AUDIO WA8 eclipse アイキャッチ画像

音質・満足度:

一般的に真空管アンプの音ってどんなイメージでしょうか?

おそらく「温かみのある音」という印象が強いと思います。

一方、WOO AUDIO WA8 eclipseの音色は解像度が高く、透明感あふれるパワフルなサウンド

これまでの真空管アンプのイメージを覆す仕上がりの「ヘッドホンアンプ」となります。

メリット
デメリット
  • 100%真空管のサウンドが楽しめる
  • 据置きアンプに匹敵するサウンド
  • 高解像度かつ、ダンピングの効いた低音域
  • ヘッドホンを強力に鳴らし切る
  • 重いのでポータブルには向かない
  • バッテリーの持続が4時間と短い
  • 取り扱いはフジヤエービックのみ
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ようた
オーディオブロガー
オトノキワミは、ハイエンドヘッドホンやヘッドホンアンプを中心に紹介します。

真空管や音質改善など、自身の実体験をもとに発信中です。

WOO AUDIO WA8 eclipseの概要

WOO AUDIO WA8 eclipseの概要

WOO AUDIO WA8 eclipseは、最高ランクの真空管アンプです。

WA8のスペック
  • 製品名 / WA8 eclipse
  • 真空管 / サブミニチュア管×3本(出力管:6S31B×2,ドライバー管:6021×1)
  • クラスA方式
  • DAC / ES9018K2M(ハイレゾ再生対応、24bit/384kHz PCM、および最大DSD128)
  • サイズ / 170mm x 92mm x 43mm
  • 重量 / 1.1kg
  • 入力端子 : USB -B端子 x 1, 3.5mmアナログ入力端子 x 1
  • 出力端子 : 6.3mm/3.5mm
  • リチウムイオン充電池(連続再生 約4時間)
  • カラー / Black・Space Gray・Gold

WOO AUDIO WA8 eclipseは、半導体に頼らず音が増幅ができる“純粋な真空管アンプ”となります。

WA8のシンプルながら高級感ただよう元箱になり、箱を開けるとWA8の入った専用ケース、説明書、各種ケーブルが入っています。

専用ケースには分厚いクッション材が敷かれているので耐久性が高いです。

USB -C端子 to USB -B端子のケーブル、ACアダプター、取扱説明書が内容物となります。

WA8の接続方法

プレイヤーやDAC、ヘッドホンなどの接続方法は次のとおりです。

ウォークマン・DAC等の接続法
  1. USB -B端子を使って接続
  2. Line inからアナログ接続
ヘッドホン・イヤホンの接続
  • 3.5mmステレオミニ端子
  • 6.3mm標準ステレオ端子

上記のとおり、接続方法はポータブル・据え置きの両方に対応しています。

ようた

WA8は分解しないよう、裏蓋に注意書きがあります。分解してしまうとサポートが受けられませんので注意しましょう!

それでは専門的な用語を減らしつつ、WA8の特徴を1つずつ紹介していきます。

WOO AUDIO WA8 eclipseをレビュー

WOO AUDIO WA8 eclipseの特徴を紹介していきます。

なんと、上記の回路構成は据え置きタイプの『WOO AUDIO WA22』とほぼ同じです。

WA8のインピーダンス変換は、アウトプットトランスを使用しており、オペアンプを使っていません。

ここまで高品質なポータブル可能な真空管は、WA8以外に存在しないと思います。

メリット
デメリット
  • 100%真空管のサウンドが楽しめる
  • 据置きアンプに匹敵するサウンド
  • 高解像度かつ、ダンピングの効いた低音域
  • ヘッドホンを強力に鳴らし切る
  • 重いのでポータブルには向かない
  • バッテリーの持続が4時間と短い
  • 取り扱いはフジヤエービックのみ

真空管のみで増幅ができる

WA8は半導体に頼らず、真空管のみで音の増幅ができる数少ない真空管アンプです。

実は、純粋に“真空管の音”を楽しめる真空管アンプはあまり見かけません。

というのも、真空管アンプ(とくにポタアン)の多くは、増幅部を半導体と真空管のハイブリッドアンプにしていることがほとんど。

つまり真空管と半導体をつかって音の増幅を行っており、純粋な真空管アンプではありません。

オール三極管構成

三極管は、真空管(ガラスの中)に3つの電極があるものを指します。

真空管には「直進性」というものがあります。 直進性を表に示したとき、まっすぐ垂直であるほど、真空管アンプの音は良くなる傾向です。

とはいえ、直進性が悪ければ音が悪くなかというと一概には言い切れません

「歪」が倍音となり、美音のように聴こえる真空管も存在するからです。

真空管アンプの面白みの1つです。

A級動作

A級動作はかんたんに言い換えると「歪が少ないアンプ」という意味です。

三極管自体は、高出力が出せません

A級動作の真空管アンプは出力を犠牲にする代わりに、真空管の増幅カーブのまっすぐ美味しいところをつかっています。

要するに、三極管の美しい響きを楽しめるアンプとなります。

ディスクリート構成

アンプの回路に、ひとつひとつ異なる部品が使われているという意味です。

安価な集積回路(IC)をつかわずオーディオ用の高品質パーツでカスタマイズできるのがWOO AUDIO WA8 eclipseです。

実機を聴いてみると、明らかに、高音質パーツで構成されているのが伝わってきます。

DACチップとS/Nが優秀

WOO AUDIO WA8 eclipseは、S/N(シグナル・ノイズ)が非常に優秀なため、ノイズらしいものがありません

真空管アンプのボリュームを上げると「ザー」というノイズが出ませんか?

ボリュームを上げても無音ですし、ノイズレスで快適です。

WA8のDACは、オーディオファイルグレードの『ES9018K2M』が採用されています。

ようた

ハイレゾ音楽再生24ビット、384kHz PCM、および最大DSD128まで対応しているので、ハイレゾ音源も余裕で楽しめます!

WOO AUDIO WA8 eclipseを使った感想

真空管アンプを愛用者なら一聴してすぐ気づくと思いますが、ほかの真空管アンプとは次元が違います

WA8は、まるで据え置きの真空管アンプが鳴らすような「極上サウンド」を楽しめるからです。

全帯域にわたり「透明感」と「厚み」を持ち合わせ、真空管独特の艶感、と甘く切ないヴォーカル域に息を呑みます。

真空管アンプ特有のマイクロフォニックノイズ(キーンというノイズ)もありません

極上の真空管サウンドをポータブルとしても持べますので、内外問わずWA8が使用可能です。

WA8とContinental Dual Monoを比較

WA8とContinental Dual Monoを比較

比較するのは、ALO audio『Continental Dual Mono』

洗練されたデザイン性、ガラス越しに見える真空管は、マニア心をくすぐるアンプです。

真空管の交換が容易にできたため、チューブローリングを楽しめる良質なアンプでした。

とはいえWOO AUDIO WA8 eclipseの前には、すべてにおいて比較になりません

WOO AUDIO WA8 eclipseの圧勝です。

透明な音域と厚みのあるWA8に対し、Continental Dual Monoは総じて音がスカスカに聴こえるからです。

まるで、最先端のプレーヤーとラジオを聴き比べをしているかのような……。それほどの差を所感として感じました。

上記の理由に尽きると思います。それぞれ詳しく見ていきましょう。

真空管の稼働率

WA8とContinental Dual Monoの決定的な差は、真空管の稼働率にあります。

先述のとおりWOO AUDIO WA8 eclipseは、オール三極管構成ですので真空管率は100%。

一方、Continental Dual Monoは、真空管のプレートにたったの5v程度しか流れていません。

つまりほとんど半導体が主体のサウンドなので、真空管は味付け程度にしか稼働をしていないことを意味しています。

出力段をオペアンプ(半導体)で補っており、この時点で、両者のサウンドには大きな違いが生じます。

音の厚み・透明感(解像度)

これまでの真空管ポタアンのイメージは、次のとおりだと思います。

真空管アンプのイメージ
  • 温かみのあるウォーム系の音
  • 残響間がある
  • 音の広がりは狭い

純粋な真空管アンプであるWOO AUDIO WA8 eclipseは、むしろその逆を行きます

WA8のサウンド傾向
  • 透明感(高解像度)がある
  • 音に厚みがある
  • 口元の近い艶のあるヴォーカル域
  • 低音域が弾ける
  • ヘッドホンを鳴らし切る

据え置きの真空管アンプと肩を並べることができるのは、WOO AUDIO WA8 eclipseだけと感じざるを得ません。

ヘッドホンを鳴らし切る「ドライブ力」

WA8の特出すべきポイントは「ヘッドホンを鳴らし切る」ことです。

例えば、FOCAL UTOPIA。

スペック的には問題ないですが、ドライバーの性能を発揮させづらいのがUTOPIAの特徴です。

つなぐアンプにすべてが掛かっていますがWOO AUDIO WA8 eclipseは、UTOPIAを完璧に鳴らし切ります

なお、FOCAL UTOPIAの詳細については「FOCAL UTOPIAを徹底レビュー【結論:神ヘッドホン】」にて音質レビューしていますので、興味のある方はご覧ください。

バッテリーの持続時間が短い

内外問わず、最高の真空管サウンドをWOO AUDIO WA8 eclipseでは楽しめます。

デメリットとして、バッテリーの持続が4時間と短いです。

ようた

外での使用は、バッテリー残量に注意しましょう。

WOO AUDIO WA8 eclipse 5つのQ&A

WOO AUDIO WA8 eclipseの情報は少なく、知る人ぞ知るマニアックなアンプです。

「気になるけど、高額だし躊躇う……」という方も多いはず。そこで、WOO AUDIO WA8 eclipse5つのQ&Aをまとめました。

WA8はどこで購入できる?

WA8の購入は、フジヤエービックでの購入・WOO AUDIOの公式サイトから直接購入する2通りです。

日本語で購入できる「フジヤエービック」の購入をおすすします。

WA8の中古は?

ヤフオクで稀に出品されているのを見かけます。購入の際は、動作確認の有無を確認しましょう。

真空管の交換は?

できます。が、公式では一切ふれていません。電源を入れたまま交換すると大変危険ですので、そのまま使うようにしましょう。

WA8と相性の良いヘッドホンは?

結論、FOCAL UTOPIAFOCAL STELLIAです。鳴らすことが難しい両機ですが、WA8はほぼ完璧に鳴らし切ることができます。

ポータブルでも持ち運べる?

持ち運べます。1.1kgと重いですが、なんとか持ち運べます。むしろ、極上の真空管サウンドを持ち運べるので気にならなかったです。

WOO AUDIO WA8 eclipseはこんな人におすすめ

真空管アンプの導入をこれから考えている人、もしくは真空管アンプの音に満足できていない人にWOO AUDIO WA8 eclipseはおすすめです。

真空管の音を純粋に楽しみたいなら、WOO AUDIO WA8 eclipseを買って失敗がありません。

WA8の恩恵は、接続したヘッドホンを強力にドライブします。つまり、鳴らしくいと感じるヘッドホンと相性がいいです。

WOO AUDIO WA8 eclipseを徹底レビュー【真空管アンプの極み】

今回は「WOO AUDIO WA8 eclipseを徹底レビュー【真空管アンプの極み】」について紹介しました。

WOO AUDIO WA8 eclipseは半導体に頼らず、純粋に真空管のサウンドを楽しめる「本当の真空管アンプ」です。

ポータブルにも対応しているので、満足度もきっと高いはず。

この機会に、最高の真空管サウンドをお手元で楽しんでみてください。

メリット
デメリット
  • 100%真空管のサウンドが楽しめる
  • 据置きアンプに匹敵するサウンド
  • 高解像度かつ、ダンピングの効いた低音域
  • ヘッドホンを強力に鳴らし切る
  • 重いのでポータブルには向かない
  • バッテリーの持続が4時間と短い
  • 取り扱いはフジヤエービックのみ
レビュー構造化データ
WOO AUDIO WA8 eclipse アイキャッチ画像

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