広大な空間に音楽性豊かな音色
躍動感にあふれ、まるで生音を聴いているかのようなサウンド
それを実現するのが、中国「HIFIMAN」の最新フラグシップ
「SUSVARA UNVEILED(サスヴァラ アンベールド)」です。

オトノキワミUNVEILしたら100万超えた……!
実際にSUSVARA UNVEILEDを購入し、半年間じっくり聴き込んだうえでの実機レビューをお届けします。
結論から言うと、「ヘッドホンで生音が聴ける日が来るとは思わなかった」です。
音の感想から見たい方は「実機を聴いてみた感想⇩」からご覧ください。

- 快適な装着感
- リアルな生音感が魅力
- 躍動感溢れるハーモニー
- リケーブルの恩恵を体感できる
- 広大な空間と音楽性豊かな音色も◎
- 破損リスクが高い
- 磁気ベールの磁力が弱い
- 純正ケーブルの相性が悪い
HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDをレビュー!実機を聴いてみた感想(メリット)

SUSVARA UNVEILEDを実際に試聴してみると、音質のレベルが圧倒的に違います。
「ヘッドホンで生音を聴いているような感覚」
こんな感想は初めてでした。
OTONO_KIWAMI AUDIO PROFILE
分解能
空間描写
リアリティ
ひと目レビュー
生音のようなリアリティと、前後左右上下に広がる立体的な音場が持ち味の平面駆動型フラッグシップ。純正ケーブルでは高域が刺さりやすく、据え置きアンプとリケーブルで真価を発揮する一方、むき出しのドライバーは扱いに注意が要る。
音の特性
音質プロファイル
各項目の出方を5段階で示しています。総合点ではありません。
相性のよい聴き方
- 相性の良い音楽:クラシック、ジャズなど生楽器が重なるジャンル。女性ヴォーカルの吐息やギターの指先のタッチまで描く。
- 駆動環境:感度86dBで据え置きの高出力ヘッドホンアンプが必須。ポータブルDAPでは鳴らし切れない。
- ケーブル:純正ケーブルでは高域が刺さり密度感が薄く感じやすい。リケーブルで空間・低域の沈み込み・躍動感が向上。
- 取り扱い:グリルレスでドライバーがむき出し。埃・液体・磁性異物に注意し、磁気ベールは外れやすい。
実際に使ってみて感じたメリットや印象的だった部分を、5つの観点から紹介します。
快適な装着感

SUSVARA UNVEILEDを装着してまず驚いたのが、その軽やかさ。
実測で約432gという重量があるにもかかわらず、頭に乗せた時のバランスが非常に良いです。

側圧も強すぎず、長時間の使用でも不快感がありません。
ヘッドバンド部分には細かいパンチングが施されており、通気性とフィット感を両立。



イヤーパッドも高級感ある素材で、耳をしっかり包み込みつつ蒸れにくい構造になっています。



不思議なほど“重さを感じにくい”というのが実際に装着してみた印象でした。
リアルな生音感が魅力
SUSVARA UNVEILEDを鳴らした瞬間、「これ生音だ…」と感じました。

ボーカルの口元が目の前に浮かぶような臨場感。
弦楽器の響きは、今まさに目の前で奏でられたかのように空気を震わせてきます。
これまでのヘッドホンでは得られなかった“生音のようなリアリティ”が、そこにはありました。
オトノキワミその再現力は、もはや録音物を聴いている感覚を超えてきます。
過剰な演出感がなく、自然体で響きます。
音楽の“情景”が浮かび上がるような体験ができるのは、このヘッドホンが初めてでした。
なお、当方の音楽環境は以下のとおりです。

- 電源部
- CSE TX-2000
- プレーヤー
- Wyred 4 Sound MS Music Server
- DAC
- Wyred 4 Sound DAC2-V2SE
- 真空管アンプ
- Woo Audio WA22(フルチューニング版)
躍動感溢れるハーモニー

SUSVARA UNVEILEDの音は、ただ空間が広く高解像なだけではありません。
音の立ち上がりや減衰が非常に自然。
空気感や演奏者のニュアンスまでもが丁寧に再現される印象です。
ステルスマグネット構造により、磁気の乱流を最小化。
音の歪を抑え、圧倒的な透明感と空間表現を実現しています。

ジャズやクラシックでは各楽器が立体的に配置され、音同士が干渉することなく絶妙に絡み合い、まさに躍動感あふれるハーモニーが広がります。
オトノキワミクラシックなど、生音が重なるようなジャンルでは真価を発揮。
各パートがしっかり分離しつつ、全体として自然に調和する感覚は、ヘッドホンとは思えないレベルです。
リケーブルの恩恵を体感できる
正直に言うと、純正ケーブルでの第一印象は「こんなものか……」というものでした。
高域が盛大に刺さり、音の密度感も薄いように感じられたからです。
SUSVARA UNVEILEDは「リケーブルによる音質変化」が非常に顕著なモデルだと確信しています。
高品質な純銀ケーブルに交換すると
- 空間の広がりや解像感
- 低域の沈み込み
- 音の躍動感
などが一段と向上しました。
オトノキワミこの変化は一聴してわかるレベルで、「リケーブルは必須」と断言しても過言ではありません。
当店でご試聴いただいたお客様からも同じような感想をいただきました。

当店のリケーブルは「純正ケーブルを使わない」で紹介します。
広大な空間と音楽性豊かな音色も◎
SUSVARA UNVEILEDの最大の魅力は、音場の広さと定位の正確さです。
「目の前で演奏を聴いている」かのように、音が前後・左右・上下にリアルに広がります。
広大な音場の中で、各楽器が立体的に配置され、空間全体が“音で満たされる”ような感覚。
しかも、モニターヘッドホンとは異なり、音楽性や温度感も非常に豊か。
全体的なトーンバランスに優れ、音楽性がしっかりと宿っている稀有なモデルです。
HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDのデメリット

ここまで絶賛してきたHIFIMAN SUSVARA UNVEILEDですが、完全無欠の製品ではありません。
半年ほど実際に使用してみて感じた、気になるポイントは以下のとおりです。
破損リスクが高い
SUSVARA UNVEILEDの最大のデメリットとも言えるのが、「構造的な脆弱性」です。
ドライバーが「むき出し」になっていること。

音響的には大きなメリットですが、物理的なリスクも高まります。
- 埃・髪の毛
- 液体
- 磁気を帯びた異物
などが侵入し、ちょっとした接触でもドライバーが破損する可能性があります。
さらに、本体のケーブル端子は接触が怪しいです…。

端子がグラついて音が途切れることも。
取り扱いには非常に神経を使い、高音質と引き換えに、管理の徹底が求められるヘッドホンです。


磁気ベールの磁力が弱い
むき出しのドライバー保護に「磁気ベール」と呼ばれるカバーが付属しています。


ですが、その磁力は意外にも弱め。
軽い衝撃や振動で簡単に外れてしまいます。
着脱する手間もかかるため、そのあたりが苦にならない人におすすめと言えるでしょう。

高価な機材である以上、こうした保護機構にはもっと信頼性が欲しいところ。
高信頼性においては、finalなどの日本製品の設計・品質は随一。
サポートも万全なので、そちらを検討したほうが良いかもしれません。

ほかのハイエンド機との比較は、「高級ヘッドホンおすすめ比較」も合わせてご覧ください。

純正ケーブルの相性が悪い
SUSVARA UNVEILEDに標準で付属するケーブルで鳴らした感想は
「これが100万円超えの音?」
でした。

- 解像度
- 音の厚み
- 空間表現
において、付属ケーブルでは本機のポテンシャルを十分に引き出せません。
- 高域が盛大に刺さり
- 躍動感は感じられず
- 音のまとまりが乏しい
と感じます。

どれだけ時間をかけて試聴しても感想は変わらず、一時は本機を手放しかけたほど。
完全に鳴らし切るならば、リケーブルは必須だと言えるでしょう。
HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDの概要
SUSVARA UNVEILEDは、HIFIMANが7年ぶりにリリースしたモデルで、従来のSUSVARAの「正統進化版」として登場しました。
最大の特徴は、ドライバー部分を完全に“むき出し”にしたグリルレス構造。

音の透明度をかつてないレベルで引き出すことに成功しています。
| 製品名 | HIFIMAN SUSVARA UNVEILED |
|---|---|
| ドライバー | 平面駆動型 (ナノメートル厚振動板+ステルスマグネット) |
| 感度 | 86dB |
| インピーダンス | 45Ω |
| ケーブル端子 | 3.5mmデュアル(HiFiMAN標準) |
| 質量(実計測) | 約432g(ケーブル除く) |
| メリット | 快適な装着感 リアルな生音感が魅力 躍動感溢れるハーモニー リケーブルの恩恵を体感できる 広大な空間と音楽性豊かな音色も◎ |
| デメリット | 破損リスクが高い 磁気ベールの磁力が弱い 純正ケーブルの相性が悪い →リケーブルで激変する |
| おすすめ度 | |
| 視聴してみる | レンタルはこちら |
SUSVARA UNVEILEDの付属品
元箱はフラグシップにふさわしい豪華仕様です。


SUSVARA UNVEILEDには、以下の付属品が同梱されています。
- 保証書・合格証
- オーナーズガイド(写真・仕様集)
- 収納袋×5枚
- 磁気ベール(ドライバー保護用)
- 4pin XLRケーブル(3m)
- 6.35mmプラグケーブル(3m)
- 本体







レトロな風貌ながら、すべての無駄を削ぎ落としたような本体デザインです。

ケーブルは銀と銅の混合単結晶導体を使用しており、構成自体は高品質。



ただし音質面での評価は後述する通り、必ずしもベストとは言えません。
SUSVARAとの比較
一見すると従来のSUSVARAと似ていますが、SUSVARA UNVEILEDは内部構造が大幅に変更されています。
まず、外観で最も目立つのが「グリルが無い」という点。
従来のSUSVARAには“ウィンドウシェード”と呼ばれる開口グリルがありましたが、UNVEILEDはそれすらも撤廃。反射や干渉を極限まで排除しています。


また、振動板の導体も従来の金から「銀」に変更。

導電性が向上し、感度は83dB→86dB、インピーダンスは60Ω→45Ωと実用性もアップ。
駆動力が改善されています。
イヤーパッド交換方法
本機のイヤーパッドは、ユーザー側で交換可能です。
手順は、以下動画を参考ください。
イヤーパッドを外すときは
イヤーパッド裏側にツメが4つあるので、外すときは内側に押しながら引き抜いてみましょう。


装着するときは
ハウジングの狭い溝(画像の赤枠参照)に入れ込む必要があります。

以下の順番でツメを入れ込むとスムーズでした。
- 下
- 左右
- 上
上からツメを入れ込むと、下側の溝に入りづらいです。
交換の際は
- ホコリ
- 周囲の物(ぶつけて本体が傷になる)
- 磁性のあるもの
に注意してくださいね。
HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDを鳴らし切るコツは?

SUSVARA UNVEILEDを鳴らし切るために、時間をかけて試したポイントを紹介します。
ヘッドホンアンプに繋ぐ
SUSVARA UNVEILEDは感度が低く、インピーダンスも高めの設計(86dB / 45Ω)です。
ポータブルDAPで鳴らすのはほぼ不可能で、据え置きの高出力ヘッドホンアンプが必須となります。

当店では
- 電源部
- CSE TX-2000
- プレーヤー
- Wyred 4 Sound MS Music Server
- DAC
- Wyred 4 Sound DAC2-V2SE
- 真空管アンプ
- Woo Audio WA22(フルチューニング版)
といったアンプ・DACと組み合わせることで、音の立ち上がりや広がり、質感の細やかさを堪能できました。
純正ケーブルを使わない
何度でも繰り返したいのが、SUSVARA UNVEILEDを楽しむなら「純正ケーブルは使わない」ということ。
標準ケーブルは全体的に音が荒く、せっかくの解像度や音場が台無しになってしまいます。

リケーブルによって、
- 音のまとまり
- 伸びやかな高音域
- 高域の余韻
- 広大な空間
- 低域の沈み込み
- チャンネルセパレーション
が自然になり、定位感や音場の奥行きが劇的に改善されます。

本機を導入するなら、ぜひ自分好みの素材や構造を持つケーブルに交換してみてください。
音源のクオリティを上げる
解像度の高いヘッドホンほど、録音の質が音に直結します。
SUSVARA UNVEILEDは、CD音源でも十分素晴らしい音を鳴らしますが、
- ハイレゾ音源
- アナログ音源
などとの相性はさらに良好。
もちろん
- 録音
- ミックス
- マスタリング
などのソースの質が高ければ高いほど、音が生き生きと響きます。
くわえて、wavやFLACなどの音質劣化のない状態で楽しむことをおすすめします。
電源環境を整える(クリーン電源で駆動力を安定化)
SUSVARA UNVEILEDを鳴らすうえで、忘れてはいけないのが「電源」。
高性能なヘッドホンアンプやDACは、電源品質に左右されます。
ノイズの多い環境では、音にザラつきが出たり、ダイナミックレンジが狭く感じられることも。
電源タップを見直したり、クリーン電源やアイソレーショントランス(例:CSEなど)を導入することで、音の静けさや背景の透明度が改善します。
本機を鳴らし切る要素として、電源対策はぜひ検討してみてください。
HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDはどんな人におすすめ?

HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDは、以下のようなユーザーにとっては唯一無二のヘッドホンになると感じます。
生音感を求める人
まるで
- ライブ
- 演奏会
- コンサート会場
にいるようなリアリティ。
これを自宅で体験したいなら、SUSVARA UNVEILEDが奏でてくれます。
- 女性ヴォカルの吐息
- 曲間の静けさ、空気の揺らぎ
- ギターを奏でる指先のタッチ
まで感じられる表現力は、他のヘッドホンでは味わえません。
ずば抜けた音質を求める人
ヘッドホンという選択肢の中で、とにかく「音質を極めたい」という方にSUSVARA UNVEILEDは最適。
一般的なヘッドホンの解像度や空間表現とは一線を画しており、音の情報を過不足なく描写してくれます。
- クラシック
- ジャズ
- ロック
など、ジャンルを問わず音源の持つ魅力を最大限に引き出す能力があります。
万人受けする音質傾向でもあるため、頻繁な買い替えをしたくない方にふさわしいヘッドホンです。
リケーブルの音質変化を体感したい人
「ケーブルを変えると音が変わるって本当?」
と疑問に思っている方にこそ、SUSVARA UNVEILEDはその答えを見せてくれる存在でもあります。
ケーブルの線材や構造による音質変化が非常に明確に現れます。

銀線、銅線、メッキの種類などによって、音の厚みや定位、解像度がガラッと変わるため、“好みの音作り”を楽しみたいリスナーにもぴったりです。
私もさらなる音質向上をめざして、線材の探求を行っています。
HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDレビューまとめ

HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDは、「ヘッドホン」という枠を飛び越え、“演奏会場を疑似体験させてくれるツール”と感じるような逸品でした。
破損リスクと紙一重ですが、
- グリルレス構造
- 銀導体振動板
- 音響設計
すべてが音の透明度・空間の広がり・生々しさを引き出すために集約されています。
HIFIMAN SUSVARA UNVEILEDは、“音楽にたましいが宿る”を体現した一台です。
高価格帯ではありますが、アンプやケーブルなどの環境を整えたときに見せるその真価は、唯一無二のリスニング体験と言えるでしょう。
すべての人におすすめできるわけではありませんが、
- 音に妥協したくない
- 生音をヘッドホンで体感したい
と願うリスナーには十分投資する価値があるヘッドホンだと心から感じます。


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