お気に入りの音楽や動画を楽しむために欠かせないアイテム、「有線イヤホン」。
しかし、どんなに高価なイヤホンでも、ずっと使い続けられるわけではありません。

実際、音が途切れたり、思わぬタイミングで寿命を迎えることもあります。
この記事のポイント
気になる項目を#ハッシュタグから選んでくださいね!
有線イヤホンの寿命がどのくらいなのか、壊れる前に見られる前兆や、できるだけ長く快適に使い続けるためのコツを紹介します。
さらに、寿命が来たときの買い替えポイントやおすすめのモデルもまとめたので参考ください。
有線イヤホンの寿命はどれくらい?

有線イヤホンの寿命は、一般的に1〜3年程度とされています。
ただしこれはあくまで平均的な目安であり、使い方や保管環境、製品の品質によって大きく差が出るのが実情。
日常的に雑に扱うor湿度の高い場所で保管する⇒数ヶ月で音が途切れたり断線する
一方で、定期的なメンテナンスや丁寧な取り扱いを心がけていれば、5年以上使い続けられるケースもあります。

手持ちの3千円くらいのイヤホンは、10年くらいもっています!
また、リケーブル(ケーブル交換)対応のモデルであれば、断線してもケーブルを取り替えるだけで済むため、寿命がさらに伸びる可能性も。
つまり、イヤホンの寿命は「構造+使い方」の掛け合わせで大きく変化します。
ワイヤレスイヤホンの寿命は1年?
ワイヤレスイヤホンは、その多くがリチウムイオン電池を内蔵しています。
このバッテリーの寿命が、イヤホン本体の寿命を左右する大きなポイント。
一般的に、ワイヤレスイヤホンの寿命は1年〜2年程度と言われています。

バッテリーの充電サイクルが増えるにつれて持続時間が短くなり、最終的には実用に耐えなくなるケースが多く見られます。
そのため、「毎日使いたい」「長く愛用したい」と考えている人には、有線イヤホンの方が長寿命である可能性が高いといえるでしょう。
イヤホンを1日5時間使うとどうなる?
イヤホンを毎日5時間使う場合、使い方次第で寿命に大きな差が生まれます。
- 日頃からイヤホンを丁寧扱っている
- 適切な保管をしている
- ケーブルを適切に巻いている
上記をしていれば、それほど問題はありません。
しかし、雑に扱ったり、毎回コードを引っ張って抜いたりすると、数ヶ月で断線や接触不良が起こることも。
とくに有線イヤホンは物理的な構造に依存しているため、頻繁な使用に耐えられるモデルを選ぶことや、日々のメンテナンスが欠かせません。
高級イヤホンの寿命は長い?
高級イヤホンは、素材や構造にこだわって作られているため、耐久性の面でも優れています。

- 堅牢な設計の各種パーツ
- 断線しにくいケーブル素材
- リケーブル対応構造
などが採用されているモデルが多くあります。

通常のイヤホンに比べて2倍以上の寿命を持つことも珍しくないです。
ただし、高級だからといってメンテナンス不要というわけではありません。
適切な保管や清掃を怠れば、高級機であっても劣化は避けられませんので注意しましょう。
有線イヤホンの寿命と壊れる前兆は?

イヤホンはある日突然壊れるわけではなく、事前に「壊れる前兆」が出やすいです。
有線イヤホンの寿命と壊れる前兆は以下のとおりです。
音が途切れる・雑音が入る
再生中に音がブツブツ切れる、ジジジというノイズが入るといった症状は、内部での断線やプラグの接触不良が原因であることが多いです。
イヤホンを動かしたときに症状が一時的に改善したり、悪化したりするようなら、まさに寿命の前兆。
軽微な症状でも放置すると、完全に音が出なくなるケースもあります。
片耳だけ聞こえない
イヤホンの寿命としてもっともよくあるトラブルの一つが「片耳だけ無音になる」状態です。
ケーブルの片側断線や、片方のドライバーユニットの故障が考えられます。
一時的な接触不良であれば回復することもありますが、ほとんどの場合は再起不能です。
安価なモデルであれば、修理よりも買い替えを選ぶのが一般的です。
ケーブルやプラグの劣化
長期間使っていると、ケーブルが硬くなったり、プラグが酸化して黒ずんできたりします。
これらの劣化が進むと、音が出にくくなったり、断続的な接触不良が発生することもあります。
とくにプラグ根元やY字分岐部分などは、使用中の動きによって負担がかかりやすいため、目視で確認しておくとトラブルを未然に防げます。
音量が不安定になる
再生中に音が急に大きくなったり、小さくなったりする場合も、内部の接触不良やケーブルの損傷が疑われます。
このような症状が頻繁に発生するようなら、早めに対処しましょう。
デバイスのボリューム設定やアプリの不具合の可能性もあるため、まずは別のイヤホンや機器で動作確認を行ってみてください。
動かすと接触が変わって音が出る
イヤホンやケーブルを軽く動かしたときに音が出たり消えたりする場合は、ほぼ間違いなく断線しかけている状態です。

まだ音が聞こえるからと放置していると、突然音が出なくなることも。
この段階であれば、リケーブル対応モデルであればケーブル交換だけで済む場合もあるため、症状が軽いうちにチェック・対処することをおすすめします。
使用中にビリビリする
有線イヤホンは基本的に堅牢な設計になっているため、使用中に感電するリスクはほぼありません。
しかし、経年劣化や外圧でイヤホン本体の接着が外れたり、一部破損した状態で使用すると感電のリスクがあります。

以前、音楽を聴いていた際、耳がビリビリした経験があります……!
強い感電ではないものの、内部でショートしかけている可能性があるため、すぐに使用を中止し、他のデバイスでも同様の現象が起きないか確認する必要があります。
有線イヤホンの寿命を縮める原因は?すぐ壊れる理由
「買ったばかりなのにもう壊れた…」という経験、ありませんか?
有線イヤホンは、正しく使えば数年持つ製品ですが、使い方を間違えるとあっという間に寿命が縮んでしまうことも少なくありません。
有線イヤホンの寿命を縮める原因は以下のとおりです。

思い当たることがあれば、今すぐ改善してイヤホンを長持ちさせましょう!
汗や湿気が付着した
人の汗や空気中の湿気は、イヤホンの内部に入り込むとサビや腐食の原因に。
とくに夏場や運動中の使用では、イヤーピースやケーブルの内部まで湿気が入りやすく、知らぬ間に劣化が進んでいることも。
防水仕様でないイヤホンであれば、汗や湿気が大敵になるので、できるだけ乾いた状態で使うよう心がけましょう。
収納方法が良くない
使い終わったあと、イヤホンをポケットやバッグにそのまま入れていませんか?
これはケーブルにねじれや圧力をかけてしまい、断線のリスクを高める典型例です。

収納時は、専用のポーチやケースに入れるのがベスト!
収納は面倒なのですが、イヤホンの寿命に大きな影響を与えます。
ケーブルを強く引っ張った
イヤホンを外すとき、コードを引っ張っていませんか?
これも断線の大きな原因のひとつです。
プラグ部分や接続部に力が加わり、内部配線が切れやすくなります。
イヤホンを外すときは、必ずプラグの根元を持って抜くようにするのが基本です。
イヤホンを挿しっぱなしにしたまま使った
スマホやパソコンに挿しっぱなしのイヤホン、意外と多いですよね。
実はこれも、プラグの酸化や接触不良を引き起こす原因になります。
使っていないときはプラグを抜いておくことで、トラブルや劣化を防ぐことができます。

聴き終わったら、DAPから抜く習慣をつけてみてください!
カバンやポケットに雑に入れた
イヤホンをそのままポケットに突っ込んだり、他の荷物と一緒にカバンに入れたりするのは危険。
摩擦や圧力でケーブルが傷んだり、プラグ部分が曲がってしまうこともあります。
保護ケースに入れて保管するだけで、故障のリスクは大幅に軽減されますよ。
プラグ部分に無理な力がかかった
- イヤホンを挿したままスマホを落とした
- 座った拍子にプラグに重量がかかった
なども、破損の大きな原因です。
プラグが曲がると内部のはんだや基板が損傷し、接触不良や音が出ないトラブルにつながります。
濡れた手で触ったまま使用した
手を洗ったあとや雨に濡れた状態でイヤホンを触ると、内部に水分が入り、サビやショートの原因になります。
見た目には異常がなくても、内部でじわじわと劣化が進行します。

イヤホンを扱う際は、必ず手を乾かしてから操作するようにしましょう!
有線イヤホンの寿命を延ばすコツ

有線イヤホンは「消耗品」と言われがちですが、正しい使い方やちょっとした気配りで寿命を2倍以上に伸ばすことも可能です。
有線イヤホンの寿命を延ばすコツは以下のとおりです。

イヤホンを長く使いたい人は、ぜひポイントを意識してみてください。
湿度に気を付ける
有線イヤホンにとって、湿度は大敵。
とくに夏場や梅雨の時期、空気中の水分がイヤホン内部に入り込むと、サビや腐食の原因になります。
収納時には乾燥剤を一緒に入れたり、湿気がこもらないよう通気性の良い場所に保管することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

定期的にメンテナンスする
イヤホンを清潔に保つことで、音質の維持だけでなく故障の予防にもつながります。
音導管のメッシュ部分やイヤーピースは、ホコリや皮脂が溜まりやすい場所です。
月に1〜2回を目安に、綿棒やブラシで軽く掃除したり、アルコールフリーのクリーニングシートを使って拭き取るだけでも、耐久性は格段にアップします。

使用後はケースに保管する
イヤホンを使い終わったら、そのままバッグに入れずに専用ケースに収納しましょう。

これだけで摩擦や圧力による断線を防げます。
市販のイヤホンケースやポーチで十分ですが、内側にクッションが付いているものだとより安心です。

100円ショップでも手に入りますよ!
ケーブルに負担をかけない
ケーブルを無理に曲げたり、きつく縛ったりすると、内部の配線が徐々に傷んでしまいます。
使うときも収納するときも、自然なカーブを保った状態で扱うようにしましょう。

また、長さが余る場合は巻き取りリールを使うなど、物理的なストレスを軽減する方法を取り入れると安心です。
プラグは根本を持って抜き差しする
意外と多いのが、イヤホンを抜くときにコードを引っ張ってしまうクセ。
これは、プラグとケーブルの接合部分に大きな負担をかけてしまいます。
必ず金属製のプラグ根元を持って抜き差しするようにし、ケーブルには力をかけないように心がけましょう。


これだけでも断線リスクは大きく減りますよ。
有線イヤホンの寿命が来たときの選び方
長年使っていた有線イヤホンがついに寿命を迎えた…。
そんなとき、次に何を基準に選べばよいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
ここでは、買い替えのタイミングを見極めるポイントや、長持ちするイヤホンの選び方を紹介します。

買い替えの判断基準を見極める
有線イヤホンが故障したとき、修理か買い替えかで悩むケースは多いでしょう。
しかし、以下のような状態が見られたら、修理よりも買い替えを検討してみてください。
- 片耳が完全に聞こえない
- ケーブルが裂けて中の配線が見えている
- 音質が著しく劣化している
- プラグを動かすと音が消える
こうした不具合は根本的な断線や内部故障によるもので、修理しても再発する可能性が高く、コストもかさみます。
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リケーブル対応モデルを選ぶ
イヤホンの中には、ケーブル部分だけを交換できる「リケーブル対応モデル」があります。

これを選ぶことで、ケーブルが断線しても本体はそのまま使えるため、長期的にコストパフォーマンスが良くなります。
接続端子には「MMCX」や「2pin」などの種類があり、互換性のあるリケーブルを使えば音質変化を楽しむことも可能。
高音質を楽しみたい人にもおすすめです。
使用スタイルに合ったタイプを選ぶ
イヤホン選びで大切なのは、自分の使用スタイルに合っているかどうかが何より重要。
- 通勤・通学に使う → 遮音性と耐久性重視
- 自宅でじっくり聴く → 音質とフィット感重視
- スポーツ中に使う → 防滴性・フィット性重視

使用頻度や環境に合った製品を選ぶことで、自然と寿命も延びますよ!
寿命が長持ちするおすすめイヤホン
ここでは、耐久性に優れ、リケーブルにも対応している「長く使えるイヤホン」を紹介します。
- SHURE SE215
- リケーブル対応で定番のロングセラーモデル。リスニング用途におすすめ
- final E4000
- シンプルながら高音質で、コストパフォーマンスに優れる入門モデル
- LIFEEAR ICE
- やや高価格帯ながら、抜群のフィット感とスピーカサウンドが魅力のモデル
それぞれ、音質・耐久性・メンテナンス性のバランスが取れており、「一度買ったら長く使いたい」という人にぴったりです。

結論:有線イヤホンの平均寿命1~3年(扱い方次第で5年以上使用可能)
有線イヤホンは、平均寿命は1〜3年程度と言われていますが、日々の扱い方やメンテナンスをしっかり行えば、5年以上使い続けられることも珍しくありません。
- 丁寧に扱う
- 湿気に注意する
- 収納と抜き差しを正しく行う
といった基本を押さえるだけでも、寿命は格段に変わってきます。
また、次のイヤホンを選ぶ際は、リケーブル対応などの長寿命設計や、自分のライフスタイルに合った製品を選ぶのがポイント。
この記事のまとめ
読み返したい項目を#ハッシュタグから選んでくださいね!
ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、有線イヤホンを長く愛用してください。
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