中域が近く、艶やかに立ち上がる。
低域はタイトで力強く、密閉型らしい芯の太さもある。
そんな音を味わえるのが
FOCALの密閉型ヘッドホン「FOCAL STELLIA」です。

本記事では
FOCAL STELLIAを実際に聴いてみた感想を紹介します。
音の感想から見たい方は「実際に聴いてみた感想⇩」からご覧ください。

- デザイン性◎
- 装着感が良好
- 中域が近く艷やか
- 低域がタイトで力強い
- 付属ケーブルが充実している
- レザーの劣化に気を使う
- 高域のエッジ感が好みを分ける
- 3.5mmケーブルに仕様変更がある
試聴環境
- ポータブル
- Walkman NW ZX-2
- Woo Audio WA8
- 据え置き
- Woo Audio WA22
- Wyred 4 Sound DAC-2v2SE
- Wyred 4 Sound MS Music Server
FOCAL STELLIAをレビュー!実際に聴いてみた感想(メリット)

FOCAL STELLIAを実際に聴いてみると、中域の近さと低域の締まりが印象的でした。
低域はタイトで力強く、密閉型らしい芯の太さもあるサウンドです。
OTONO_KIWAMI AUDIO PROFILE
分解能
空間描写
リアリティ
ひと目レビュー
近く艶やかな中域と、芯のあるタイトな低域を、鮮明な輪郭で描く密閉型サウンドです。
音の特性
音質プロファイル
各項目の出方を5段階で示しています。総合点ではありません。
相性のよい聴き方
- ボーカルを近く艶やかに楽しみたい
- タイトで力強い低域を重視したい
- 音の輪郭や立ち上がりを明確に追いたい
- 密閉型で濃密な音を楽しみたい
実際に使ってみて感じたメリットや印象的だった部分を、5つの観点から紹介します。
デザイン性◎
FOCAL STELLIAは、何と言ってもそのデザイン性の高さに目を惹かれます。

高級機らしい存在感があり、手元に置いたときの満足感はピカイチ。
全体的にとても落ち着いた暖色(モカ / コニャック)。





職人が一つ一つ丁寧に作り上げたような美しい質感。
オトノキワミFOCALヘッドホンは総じて洗練されたデザインなので、胸が高鳴ります!
装着感が良好
FOCAL STELLIAは、装着感が良好です。

メーカー公称の質量は435g。
実測値は431gでした。

実際に装着すると、重さが一点に集中しにくく、側圧が丁度いいです。
頭を傾けたり、かがんでもズレることがありません。




イヤーパッドの密着度も高く、独自のヨーク機構などトータルで快適なかけ心地です。
中域が近く艶やか
FOCAL STELLIAを聴いていちばん印象的だったのは、中域の近さ。
声や楽器の芯が手前に出て、距離感が近く感じられます。

艶のある質感で、高く伸びやかに音色を奏でます。
輪郭を硬く立てすぎず、ときにしっとりと、ときにパワフルに聴かせる印象。
エッジの効いた高解像度なサウンドは「40mmの純ベリリウム“M”字ドーム振動板」の効果です。
ヴォーカルの近さや、楽器の響きを味わいたい方と相性が良いですよ。
ハウジングの「FOCALロゴ」があり、よく見るとメッシュ状になっています。

この部分が「開放的な響き」を実現していると感じます。
オトノキワミメッシュ部分を手で塞いでみると、やや音がこもる印象を受けました。
低域がタイトで力強い
低域はタイトで、しっかり力強いです。
量感で押し切るというより、輪郭が締まった低音。
アタックの出方にも芯があり、リズムの土台がぼやけにくいです。
装着感が良く、フルグレインレザーのイヤーパッドの密着度もこの低音に貢献していると感じます。

中域の艶やかさと、タイトな低域を楽しめるサウンドです。
オトノキワミ「UTOPIAより低音が優れていて好み」という声もいただきました!
付属ケーブルが充実している
FOCAL STELLIAは、付属ケーブルが充実しています。

- 3.5mmケーブル(1.2m )
- 4pin XLRケーブル(3m)
- 3.5mm→6.35mm変換端子
が付属します。
他のFOCAL密閉型タイプにはXLRケーブルは付属しません。
さらに、STELLIAのデザインに合わせたケーブルが美しい。



ケーブル込みで一つのデザインとなっているのは、STELLIAならではです。
FOCAL STELLIAのデメリット

FOCAL STELLIAのデメリットは以下の3つです。
レザーの劣化に気を使う

FOCAL STELLIAは、フルグレインレザー部分の劣化が気になることがあります。
- 保管環境
- 使用環境
- メンテナンス
の影響を受けやすいです。
手元の個体では、白い油分のようなものがパッド表面に滲み出たことがあります。
- 使用後に軽く拭き取る
- 湿害を避ける
- 油分を定期的に除去する
など、日頃の手入れに気を配りたいところです。
オトノキワミ油分の除去は「油取り紙」のうえに置いておくと良いですよ。
イヤーパッド交換方法⇩でも説明していますので参考ください。
高域のエッジ感が好みを分ける
STELLIAは、音の輪郭がはっきりと出ます。
音楽をパワフルにタイトに描き分けてくれる一方で、高域のエッジがやや強く感じられることも。

本機は、上位モデルのFOCAL UTOPIAと同じ「40mmの純ベリリウム“M”字ドーム振動板」を搭載。
エッジの効い高解像度なサウンドを描きますが、そのエッジ感が好みを分けます。
一音一音の質感や立ち上がりを鮮明に味わいたい方に向いたサウンドです。
3.5mmケーブルに仕様変更がある
手元確認ベースでは、3.5mmケーブルに仕様変更があります。
FOCAL STELLIAの3.5mmケーブルは、購入時期によって仕様がことなります。
- 発売当初
- XLRケーブルと同じ布巻
- 発売以降
- 布巻きがなくなる


代理店であるLUXMANに問い合わせたところ、
- 予告無き変更があった
- LUXMAN側に仕様変更の連絡が無い
- 変更理由やそのタイミングなども不明な状況
とのことでした。
3.5mmケーブルをメインで使い、XLRケーブルと同仕様のケーブルを希望の方は、注意してください。
FOCAL STELLIAの概要

FOCAL STELLIAは、40mmのピュアベリリウム“M”字ドーム振動板を搭載した密閉型ヘッドホンです。
| 製品名 | FOCAL STELLIA |
|---|---|
| タイプ | 密閉型オーバーイヤーヘッドホン |
| ドライバー | 40mmの純ベリリウム“M”字ドーム振動板 |
| 感度 / 最大SPL | 106dB表記あり |
| インピーダンス | 35Ω |
| 周波数特性 | 5Hz-23kHz / 5Hz-40kHz |
| ケーブル端子 | 3.5mm / XLR4pin |
| 質量 | 435g |
| メリット | デザイン性◎ 装着感が良好 中域が近く艶やか 低域がタイトで力強い ケーブルが充実している |
| デメリット | レザーの劣化に気を使う 高域のエッジ感が好みを分ける 3.5mmケーブルに仕様変更がある |
| 試聴してみる | 試聴はこちら |
STELLIAの付属品
FOCAL STELLIAの付属品を紹介します。






- キャリングケース
- STELLIA本体
- ケーブル収納レザーケース
- 書類収納レザーケース
- 4pin XLRケーブル(3m)
- 3.5mmケーブル(1.2m )
- 3.5mm→6.35mm変換端子
収納箱に至るまで高級機溢れるのがFOCAL製品の特徴です。

オトノキワミキャリングケースのデザイン性、実用性は抜群!
STELLIAは3.5mmケーブルとXLRケーブルがあるため、ポータブルと据置どちらも対応。
おしゃれな純正ケーブルで音楽を楽しめます。
イヤーパッド交換方法

FOCAL STELLIAのイヤーパッドは交換可能です。
くわしい交換方法は以下のショート動画を参考ください。
パッドの根本を掴み、引き抜くだけで外すことが可能です。


交換のタイミングは、
- パッド自体のヘタリ
- 表面に白い汚れが付着する
- パッドを外した裏面にベタつきがある
です。
パッドを外した裏面がベタつき、ハウジングに付着した場合は交換をしましょう。

また、パッドのヘタリがある場合は、音圧の左右差につながるので注意ください。

FOCAL STELLIAと同社製品比較

FOCALの密閉型ヘッドホンで比較しました。
- STELLIA
- Radiance
- Celestee
- Elegia
です。
その後、開放型のフラグシップ「UTOPIA SG」と比較します。
| 項目 | STELLIA | Radiance | Celestee | Elegia |
|---|---|---|---|---|
| 振動板 | 40mm 純ベリリウム“M”字ドーム | 40mmアルミニウム/マグネシウム“M”字ドーム | 40mmアルミニウム/マグネシウム“M”字ドーム | 40mmアルミニウム/マグネシウム“M”字ドーム |
| 主な特徴 | ベリリウム振動板搭載 密閉型上位の高解像度モデル | Bentleyコラボモデル 低域の厚みが魅力のリッチ型 | 明瞭で扱いやすい バランス型の密閉モデル | FOCAL初の密閉型ハイエンド 軽快で抜けのよい旧世代モデル |
| 解像度 | ||||
| 低域の迫力 | ||||
| ボーカルの濃さ | ||||
| 高域のキレ | ||||
| 音場・抜け感 | ||||
| 聴き疲れにくさ | ||||
| おすすめの人 | 密閉型で高解像度/タイトな低音を実現したい | パワフルサウンド/上質なデザインを重視する | FOCAL密閉型をバランスよく楽しみたい | FOCAL密閉型で高解像度/透明感を鳴らしたい |
どのモデルもインピーダンスは35Ω。
自宅の据え置き環境だけでなく、ポータブル環境でも扱いやすいです。
外観比較




- STELLIA
- コニャックとモカの2色を組み合わせた、温かみと華やかさのあるデザイン
- Radiance
- ブラックを基調にカッパー仕上げとダイヤモンドパターンを取り入れた、Bentleyコラボならではの外観
- Celestee
- ネイビーブルーのセミアニリンレザーとソフトカッパーを組み合わせたデザイン
- Elegia
- シルバーとブラックを基調にしたクールなデザイン / 機械的な美しさを引き立てる
どのモデルが優れているというより、それぞれ異なる良さがあります。
オトノキワミここがFOCALヘッドホンの沼で、どれも手元に置きたくなります!
音質比較
4モデルを実際に聴き比べた印象を、以下の表にまとめました。

試聴環境は以下のとおりです。
- ポータブル
- Walkman NW ZX-2
- Woo Audio WA8
- 据え置き
- Woo Audio WA22
- Wyred 4 Sound DAC-2v2SE
- Wyred 4 Sound MS Music Server
| 項目 | STELLIA | Radiance | Celestee | Elegia |
|---|---|---|---|---|
| 振動板 | 40mm 純ベリリウム“M”字ドーム | 40mmアルミニウム/マグネシウム“M”字ドーム | 40mmアルミニウム/マグネシウム“M”字ドーム | 40mmアルミニウム/マグネシウム“M”字ドーム |
| 公称インピーダンス | 35Ω | 35Ω | 35Ω | 35Ω |
| 音の傾向 | 濃密な中域 タイトで力強い低域 | 厚みのある低域 パワフルでリッチ | 明瞭で扱いやすい バランス型 | 軽快で抜けがよい 高解像度型 |
| 解像度 | ||||
| 低域の迫力 | ||||
| ボーカルの濃さ | ||||
| 高域のキレ | ||||
| 音場・抜け感 | ||||
| 聴き疲れにくさ | ||||
| おすすめの人 | 音の濃さ/タイトな低音/デザインを重視する | 低域の厚み/特別感のあるデザインを重視する | 明瞭さ/抜けのよさ/バランスを重視する | 高解像度/透明感/軽快さを重視する |
4機種はいずれも公称インピーダンス35Ωです。
自宅の据え置き環境だけでなく、ポータブル環境でも組み合わせやすい仕様です。
まとめると、
- 音質/デザイン重視で選ぶ
- STELLIA
- 低域の楽しさとデザイン性で選ぶ
- Radiance
- 扱いやすさ/抜けの良さ・バランス重視
- Celestee
- 高解像度/透明感重視
- Elegia
同じFOCALの密閉型でも、個性溢れています。
当店では全モデルご試聴可能ですので、気になるモデルがある方はお声がけください。
UTOPIA SGと比較

FOCAL STELLIAとUTOPIA SGを比較します。

どちらも40mm純ベリリウムM字ドームを採用したFOCALの上位モデルです。
| 項目 | STELLIA | UTOPIA SG |
|---|---|---|
| 構造 | 密閉型 | 開放型 |
| 振動板 | 40mm 純ベリリウム“M”字ドーム | 40mm 純ベリリウム“M”字ドーム |
| インピーダンス | 35Ω | 80Ω |
| 重量 | 435g | 490g |
| 音の傾向 | 中域の艶と濃さが際立つ 凝縮感のあるサウンド | 力強く躍動感に溢れる 開放的で濃密なサウンド |
| 低域 | タイトで締まりがよい 瞬発力の高い描写 | 弾けるように力強い 躍動感のある描写 |
| 音場・抜け感 | 音の密度が高く まとまりのよい空間 | STELLIAより伸びやか 一音の押し出し感が強い |
| おすすめの人 | 密閉型で音の濃さや タイトな低域を楽しみたい | 開放感と躍動感 一音のリアリティを重視したい |
- STELLIA
- 中域の艶やかさと濃さ、タイトで瞬発力の高い低域◎
- UTOPIA SG
- 開放型らしい抜けのよさ / 力強さと躍動感
を楽しめます。


個人的にはUTOPIAの音が好みです。
当店(オトノキワミ)をご利用のお客様はSTELLIAの低音が好みとのご感想をいただきました。

オトノキワミ好みが分かれますので、ぜひ機会ありましたら試聴してみてください!

FOCAL STELLIAを鳴らし切るコツは?

FOCAL STELLIAを鳴らし切るコツをまとめました。
据置アンプで聴く
FOCAL STELLIAは35Ωで、仕様上は極端に鳴らしにくいヘッドホンではありません。
自宅試聴 / 出先利用の両方で楽しめます。
ただ、STELLIAの
- 中域の艶感
- 低域のパワー感
- 鋭さのある高解像
を最大限に引き出すなら、据置環境で試聴したいところ。

3mの4pin XLRケーブルが付属しているので、据置試聴をおすすめします。
音源と上流環境を整える
FOCAL STELLIAらしさを引き出すには、音源や上流環境の質も大切です。

録音状態のよい音源や、DAC・アンプ・ケーブルと組み合わせると、
- 中域の艶感
- 低域の密度
- 音の輪郭の鮮明さ
がより鮮明になります。
機材相性があるので、自分にあった組み合わせを探すのも楽しみのひとつ。
STELLIAの表情をいろんな角度から楽しんでみてください。
リケーブルに関しては以下記事も参考ください。

保管環境を整える
FOCAL STELLIAは、保管環境も重要ポイント。
デザイン性が高く、レザー部分も上質ですが、そのぶん扱いは丁寧にしたいところ。
- 湿度の高い場所を避ける
- 直射日光を避ける
- 使用後に軽く拭く
- ケースを活用する
- 乾燥剤を使用する
- パッドの油分を除去する
小まめなケアをしておくと、長く使えますよ。

長期間使用すると、白い油分のようなものがパッドに現れるので注意してください。
FOCAL STELLIAはどんな人におすすめ?

FOCAL STELLIAがおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。
リッチな中域を楽しみたい
リッチな中域や艶感を楽しみたい方に、FOCAL STELLIAはおすすめです。

声や楽器の芯が手前に出るため、音楽との距離が近く感じられます。
広大な音場で遠くまで見渡すというより、濃い中域をじっくり味わうモデルです。
ヴォーカルの距離感を重視する方は、とくに試聴をおすすめします。
所有感も重視したい
音だけでなく、所有感を重視する方にも向いています。
FOCAL STELLIAは、デザイン性の高さが抜群に良いです。

ケースに収めたときの満足感も含めて楽しめます。
オトノキワミ聴いて良し、眺めるも良しです!
FOCALヘッドフォン全般に当てはまるので、コレクションにも最適です。
屋内外問わず使いたい
密閉型のハイエンドヘッドホンを屋内外問わずに使いたい方にもおすすめです。
ベリリウム振動板搭載の高解像度なサウンドを出先で楽しめるのは本機の良さ。
ポータブル用途でも鳴らせるうえ、装着感も抜群。
- リッチな中域
- タイトな低域
- 快適な装着感
を重視する方に最適なヘッドホンです。
FOCAL STELLIAレビューまとめ

FOCAL STELLIAは、近く艶やかな中域とタイトで力強い低域を楽しめる密閉型ヘッドホンです。
デザイン性や装着感も良く、所有する満足感も高いモデルだと感じました。
メリット
デメリット
濃い中域とタイトな低域を密閉型で味わいたい方はぜひお試しください。



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